第32回日本血液透析濾過医学会学術集会・総会 第32回日本血液透析濾過医学会学術集会・総会

大会長挨拶

大会長: 鈴木 一裕

第32回日本血液透析濾過医学会学術集会・総会
大会長 鈴木 一裕
(医療法人援腎会 理事長)

この度「第32回日本血液透析濾過医学会学術集会・総会」の大会長を拝命し、2026年11月14日(土)・15日(日)の2日間、福島県郡山市のホテルハマツにおいて開催させていただく運びとなりました。

日本血液透析濾過(以下HDF)医学会は、1995年の第1回HDF研究会の開催以来、HDFの技術的・学術的確立と向上を目指し、我が国の透析医療の発展に大きく貢献してまいりました。HDF療法は、2012年の診療報酬承認を契機にオンラインHDFの普及が急速に進み、透析患者の生命予後改善やQOL向上に寄与する重要な治療モダリティとして確立されております。

しかしながら、透析医療を取り巻く現状は大きな転換期を迎えております。透析導入患者の高齢化が進む一方、透析患者数は減少に向かい始めています。我々は、合併症の多い高齢透析患者に対してHDFを駆使し、無愁訴透析を提供することで透析患者の「健康長寿」を実現していかねばなりません。

そこで本学術集会では、大会テーマを
「透析患者減少時代に考えるHDFの活用戦略」といたしました。
本テーマのもと、HDF療法が今後も真価を発揮し続けるために、治療の最適化、多職種連携、地域医療への貢献など、多角的な視点から議論を深める場としたいと考えております。HDFの利点を最大限に引き出し、溶質除去の効果を活かした「無愁訴透析」の実現を目指す機会としたい所存です。

皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

2025年11月