研究会開催案内

好腎好日セミナー「Lupus腎炎」は無事盛会の裡に終了いたしました。多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。

好腎好日セミナー「Lupus腎炎」開催のご案内

 膠原病の中で最も腎障害が高頻度の疾患は全身性エリテマトーデス(SLE)で、ループス腎炎(LN)である。最近は、SLEの診断が容易となり、治療もかつて副腎皮質ステロイド(CS)しかなかった時代に比べれば、免疫抑制剤併用により再燃が少なくなった印象ではある。さらに、近年、SLEの治療薬も多岐にわたり、SLEの多彩な病態、特に腎障害に対しての使い分けなど考えることが重要になってきているのではないかと考える。寛解導入療法が短期間で達成できるようになってきているが、その後の維持療法を長期に再燃なく行うことが重要になってきている。
 SLEの多彩な兆候の中で腎障害は、検査での尿異常等でしか判断できず、症状を伴う徴候が改善したら、蛋白尿の持続があっても気にしないことが多い。しかし、尿異常が持続すれば、腎機能の低下は避けられず、末期腎不全に至り代替療法(透析)を受けることになる。この事態を避けるためには、初期治療において尿異常の消失を図る治療が求められる。最近では、CSの副作用の感染症等を回避するため、CSオフが叫ばれるようになってきているが、現実的には難しい問題もある。このような現状の中、今一度LNの腎組織像をみながら、長期にわたり、腎機能の悪化なくLNをコントロールしていけばよいのかを考えてみたい。

一般社団法人腎臓血管加齢医療研究機構

会議名  好腎好日セミナー「Lupus腎炎」
日時  令和6年2月20日(火曜日)19:15~20:45
形式  Web開催(Zoom Meeting)
定員  80名
参加費  2,000円(機構会員は無料)
参加方法  ※定員に達したため申し込みを締め切りました
参加費振込先  三菱UFJ銀行 四谷支店
普通0169756
一般社団法人 腎臓血管加齢医療研究機構

プログラム

*プログラムは現時点での予定です

19:15~19:45
「ループス腎炎の診断・治療の歴史」
 湯村 和子(東北医科薬科大学・腎臓内分泌内科)
19:45~20:15
「ループス腎炎の腎組織の見方」
 名和田 彩(産業医科大学第一病理)
20:15~20:45
「ループス腎炎の治療の展望」
 岡田 正人(聖路加国際病院リウマチ膠原病センター)


●セミナーお問い合わせ先

腎臓血管加齢医療研究機構
E-mail:office@rokiva.jp

  



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■研究会・セミナー開催記録■