第64回日本人工臓器学会大会 第64回日本人工臓器学会大会

大会長挨拶

 2026年11月3日(火・祝)から5日(木)の3日間、キオクシア アイーナ(いわて県民情報交流センター)ならびにマリオス(盛岡地域交流センター)にて、第64回日本人工臓器学会大会を開催させていただくことになりました。

 日本人工臓器学会は60年以上の伝統を持つ学会であり、その長い歴史の中で泌尿器科医が大会長を務めるのは今回が初めてでございます。また、東北地区での開催は2010年の第48回大会(東北大学・山家先生)以来、16年ぶりとなります。地域医療・地方創生の観点からも、東北の人工臓器領域の発展に貢献できればと考えております。

 人工臓器は、医学と工学が融合して生まれた“英知の結晶”です。さらに発展させ、「みんなの健康と幸福のため」に確実に届けるためには、科学的知見のみならず、医療者・工学者が持つ心、思い、創造性が不可欠です。その理念を踏まえ、大会テーマを「サイエンスとアート」といたしました。更なる発展のためには次世代の育成が必要です。そのため、「次世代への継承と挑戦」が必要と考え、サブタイトルに加えました。なお、諸説ありますが、本会の名誉会長であられます故渥美和彦先生がモチーフとなっております“お茶の水博士”のお力をお借りし、本大会の象徴としております。

 私は代謝系を専門としておりますが、循環系の充実を図るべく、東北大学大学院医学系研究科心臓血管外科学分野の齋木佳克教授をプログラム委員長にお迎えし、バランスの取れた大会運営を目指しております。

 開催地の盛岡は、2023年にニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「今年行くべき52カ所」で世界第2位に選ばれた美しい街です。松任谷由実さんが「緑の街に舞い降りて」の中で歌われているように新緑の盛岡は最高です。しかし、開催させていただく11月も負けてはいません。朝晩の冷え込みが深まり、うっすらと雪をまとった岩手山が澄んだ空気の中にくっきりと姿を現し、旬を迎えるりんごや新そば、秋鮭、きのこなど季節の味覚も格別で盛岡ならではの豊かな食の魅力を感じていただける時期です。最近、盛岡をはじめとする東北地区において、市街地に「熊」が出没するニュースが散見されます。「熊」が近づけないような熱い学会にすべく、皆様のご参加とご協力を深くお願い申し上げます。

 本大会が、人工臓器医療の更なる発展と次世代育成の契機となることを願い、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第64回日本人工臓器学会大会
大会長 阿部 貴弥
(岩手医科大学医学部泌尿器科学講座)